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【まとめ】東京から京都まで歩いて行った全記録(感想・データ・東海道五十三次など)~東京・京都歩き旅~

2018年2月16日から3月1日までの14日間、徒歩で東京から京都を目指すという挑戦の旅をしました。

本記事は14日間、500kmに及ぶ旅のまとめです。f:id:gakublog:20180312220705j:plain

また歩き旅における節約テクや注意点に関しては東京から京都まで歩いて得た歩き旅の注意点と節約テクニックを紹介にまとめてあります。

旅の動機

「なんで歩いて京都まで行こうと思ったの?」旅を終えて一週間ほどして記事を執筆しているここ最近よくこんなことを聞かれます。

正直に言うと、これといって強く明確な理由はなく「出発前夜」の記事に書いたような思いつきではじめる始めた感じです(笑)でもきっと理由がるんだろうな・・・

よく自問自答して考えてみると自分の中で大きな理由がありました。その理由は3つ。

昔の人の感覚に近づいてみたい

まず一番の理由はこれです。

かねてから公言している通り僕は日本史が大好きです。例えば幕末。混乱する時代の中で幕臣も雄藩の志士も多くが江戸や京都、もっと言えば西国諸国をも全国に渡って激しく移動していました。

今では新幹線・飛行機・車等多くの便利な乗り物があり数時間で移動が可能ですが当時はそんなものはありません。

しかし、当時の記録を見てみると結構なペースで移動していたようです。

「これより都に上る」江戸でそんな風に言った人はどのくらいの苦労で今日まで行ったんだろうか?その疑問に少しでも近づいてみるために。

そして歴史をより近い気持ちで捉える為にも京都まで実際に歩いてみたいなと思いました。

東京が京都まで続いていることを確かめたい

これも自分の中では理由として大きいです。

21世紀のこの時代を生きている僕等は文明の利器に囲まれています。ちょっとした距離でも歩いて行くことは多くないでしょう。ましてや500km近く離れた京都に歩いていく機会なんて全く無いと言っていいと思います。

そんなときふと思ったのが「自分の足で歩いて行ったことのない京都は本当にこの場所から陸続き何だろうか?」という事です。飛行機は宙に浮いているし、新幹線もものすごいスピードで走るのでワープのような感覚にさえなります。

こんな事考えているの馬鹿みたいだし、空想じみたことかもしれないけど歩いたことがない以上、この問いに自分自身を納得させることができませんでした。だったら一度体験として長距離歩いてみてもいいかもな。そんな風に思ったことも理由の一つです。

自分自身のロマンを達成したい

なんとなくっていう理由の正体はこれかもしれません。笑

ずっと歩きたいなと思っていたけれどもなかなか踏み出せませんでした。まとまって長い時間もかかるし、着くかも不安。道中知らない町の良くわからない場所歩き続けるのも少し怖いな…とかやらないでおこうと思う言い訳は沢山ありました。

でもいつかやりたいことをやらないままでいるのって嫌だなと。だったら、学生で自由な時間が多くあるやるしかないなと思ったんです。

そこからは長い間の予定を開けて、いろいろな人に助けてもらってという感じでした。やると宣言するといろいろ反応があって後に引けなくなったというのも背中を押してくれて大きかったです(笑)

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基本データ   

東京・京都歩き旅の基本データ
  日本橋出発   2018年2月16日
  名古屋通過   2018年2月25日(10日目)
  三条大橋到着  2018年3月1日
      →計14日間(休憩日無し)
1日の距離 約30~50km
  総予算  60796円(到着までの予算)

ルート(目次) 

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東京から京都へ目指すための主要ルートは大きく二つ。

太平洋沿岸部を行く東海道ルートと日本のド真ん中を行く中山道ルートに分かれます。東海道が河川などが多いのに対して中山道は山間部を通るため峠等が多くありアップダウンの激しいルートになっています。

そして今回僕が使ったのは東海道ルートです。前述のように東海道には大きな河川が多くあります。これが江戸時代には橋が架かっておらず、渡し賃を払い渡し船で渡らなけえればならない所も多かったようです。当時は防衛などの目的を主としていたようですが、現代では綺麗な橋が整備されています。

よって今日では距離的にも短い東海道方面から歩くのが圧倒的に歩きやすいと思い、初挑戦の今回は東海道ルートを通ることにしました。

また、東海道といっても旧道や国道一号線をくまなく歩いたわけではありません。今回の旅はあくまで徒歩での京都到着が目的でしたので、東海道を主軸にしつつ歩きやすい道や近い道を選択しながら京都を目指しました。

とはいえ東海道五十三次からあやかり出発は日本橋、終点は三条大橋としました。

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歩いたルートと詳細は以下の通り。各日にち毎の記事では時間を記録しながら写真なども載せて旅を紹介しているのでよりリアルな歩き旅を楽しんででいただけると思います。

(※日にちをクリックすると各日の記事へ飛びます。)

【出発前夜】旅のルールと前日準備など

【1日目】     日本橋→戸塚(神奈川県入り)

【2日目】     戸塚→小田原 

【3日目】     小田原→箱根峠→三島(静岡県入り)

【4日目】     三島→蒲原

【5日目】     蒲原→静岡

【6日目】     静岡→掛川

【7日目】     掛川→浜松

【8日目】     浜松→豊川(愛知県入り)

【9日目】     豊川→知立

【10日目】   知立→桑名(三重県入り)

【11日目】   桑名→四日市

【12日目】   四日市→亀山

【13日目】   亀山→草津(滋賀県入り)

【14日目】   草津→三条大橋(京都府入り)

【番外編】   完歩後の記録

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挑戦の旅を終えて

 14日間の旅を終えて得られたもの、思ったことを忘れないようにここに記しておきたいと思います。

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どんな時も歩き続ける事

約500kmを14日間で歩く。旅の間は毎日朝から晩まで歩き続けていました。30km~50km程歩き続ける日々。振り返ってみると足の裏を中心に痛かったという記憶しかないといっても過言じゃありません(笑)

それでも一歩ずつ歩き続けていったら初日は途方もないと思っていた町に近づいていき気が付くと到着していました。

誰にやらされている旅でもないですから、足が痛いことを理由に休んだり、自分に嘘をついて電車に乗ることだってできました。そうしたい日もありましたし・・・(笑)それでも”歩いて京都に行く”という目標達成のためにとにかく歩き続けました。

初日は40kmで限界が来ていたのに気が付いたら50km歩けた日があったように歩き続けていくうちに前よりも長い距離を歩けるようになっていたり、10日目を過ぎたあたりからものすごい痛かった足の痛みが急に和らいで足を引きずらずに歩けたり。苦しいときを乗り越えると成長できたなと思えたこともありました。

このことは日常でも同じなのかなと思います。

上手くいっていないときも普段と変わらずやるべきことをやる。つまりは目標に向かって一歩ずつ進み続ける事が何よりも成功に近づける。

そんなことを僕は歩き旅で改めて実感しました。何よりも普段はうまくいかないと努力を継続できない自分なので、この経験を思い出し何に対しても変わらずやり続けられる人間になりたいなとも思いました。

文明の進歩の偉大さ

前述のように足の痛みに耐え二週間歩き続けた長い道のり。

帰りは新幹線に乗るとあっという間に、1日分2日分・・・と歩いた場所を通り過ぎ2時間半程で東京に帰ってきました。その時感じたのが人類の発展と文明の利器の偉大さです。

200年ほど前じゃ10日以上かかった場所に数時間で来られる。恐ろしい程便利な時代になった。便利な時代な分僕らは弱くなった。心に余裕がなくなったといって片付けるのは簡単かもしれません。

でも便利な時代だからこそ僕らは頑張らなきゃいけないなと。

時間に余裕を持てる分何倍も動き続けなきゃならないなと強く感じました。道具に助けらて浮いた時間をダラダラと過ごすなんてもったいないし、時間がある分多くのことができる可能性が広がる訳だから様々なことにこれからも挑戦してみたいなと強く思った帰りの新幹線でした。

文明の進歩の限界

まさに上に書いたことと正反対なことかもしれません。それでも、旅でどちらも感じたことなので記しておこうと思います。

京都までの道中、どこの道を歩いても殆どアスファルトでした。現在の日本ではほぼすべての道路が綺麗に舗装されているでしょう。綺麗にアスファルトで舗装されていれば砂埃が舞う事もないし雨でぬかるむこともないでしょう。

僕も今までそれが当たり前でその方がいいと思っていました。

でも今回の旅ではとにかく足裏が痛かった。少し膝も怪しかったです。そんな時に旧道を通ると一部土の道がありました。少し歩いてみると限界を迎えそうな足には土がすごく優しくてとても歩きやすかった。

んな時に人間が本来寄り添うべきもの、離れてはいけないものを少し感じられた気がしました。勿論発展、成長していくことを全否定するつもりはありません。それでも発展一辺倒で忘れている大切なもの、人間がちゃんと向き合わないといけない問題について少し考えさせられたひと時でした。

どんな場所にもある日常

長い旅の中で多くの街を歩きました。地方の中核都市の繁華街、海沿いの街、山近くの街…様々な場所を通りましたが一つも同じ町はなくどこの街でも違う景色を見てきました。そんな中でも一つだけ変わらなかったことがあります。それはそこに住む人たちがいるという事です。

そしてそこには変わらないそこで暮らす人たちの日常がありました。

静岡で美しい富士山を見ていた時、朝の散歩をしているおじいさんに出会いました。そのおじいさんが「今日は綺麗に見えてる」とおっしゃっていました。朝に綺麗な富士山をみて気分がいいのは僕もそのおじいさんも同じかもしれません。

でも、僕がその景色に感動しているのとは違う感情をおじいさんは持っているんだろうなとも思いました。きっとそれはそのおじいさんにとって”ホッと”するような感情で自分の落ち着ける景色のようなものなんじゃないだろうかと思います。

そう思えるのはそこが自分自身の暮らす町であったり、故郷であったりするからであろうし僕にもこの記事を読んでいるあなたにもそういう場所や風景があって、、、

そういうのを”ふるさと”と呼ぶのかもしれないなと考えたりもしました。

そして帰宅後、自分の地元駅のホームから見える夕焼けが絶景でなくとも僕のホッとできる景色かななんて思い思いました。普段は不便だなとか言っている自分の地元にも旅を通じて、少し愛着がわいたのかもしれないですね。

かけがえのない思い出

この旅では観光をしたわけではないけれども、新幹線であれば一瞬で過ぎ去ってしまう街をゆっくりと歩いて通過しました。

途中ではご飯を食べたりお茶を飲んだり、誰かに出会ったりたくさんの事がありました。傍から見れば2週間ほどのわずかな時間かもしれないけど、この記憶と思い出は僕の中では一生の財産になると思います。

将来何か用事でその街々を訪れる機会があれば、間違いなくこの旅で通ったことを思い出すと思います。

富士市に行けば絶景の富士山を。掛川に行けば夜中真っ暗の中歩いてたどり着いたこと。亀山ならすごく美味しかった牛丼を。。。。。きっといつの日か思い出すと思います。そして少しは話のネタになるかもしれませんね(笑)新幹線からの車窓も今までより楽しめそうですしね!

そういった意味でかけがえのない思い出になったなと思っています。

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歩き旅を考えている人へ

経験者からは足痛いし、果てしないし、体を酷使してきついときもあると思うのでおススメはしません(笑)ゆっくり観光するなら絶対東海道を小分けにして歩いた方がいいと思いますしね。

でもやりたいんだと想い強いなら、元気が有り余って挑戦してみたいと思うなら”今”が挑戦の時かもしれません。応援しています。そしてこのブログの記事が少しでも役に立っていたら嬉しいです。

また歩き旅における情報や節約テクニックなどをまとめた以下の記事もあわせて御覧ください。

gakublog11.hatenablog.comf:id:gakublog:20180313015645j:plain

最後に~応援してくださった方へ~

14日間の旅を終えて、

長かったけど振り返るとあっという間でした。最初の頃は何日かかるかもわからないし、途方もない気持ちがつよかったです。でもゴールが近づくと少し寂しかったりも、、、

疲れているのかも足が痛いのかもよくわからないレベルまで達してた時もありましたし、京都着いた時でさえ最初は「あぁ、やっと着いたなぁ~」くらいな感じでした正直。笑 そのくらい果てしなくてあっという間の旅でした。

そして何より痛かった・・・w

だから浜名湖過ぎるくらいまでは、「もうここで終わりにしてもいいんじゃないか」「歩いて静岡きたぞー」で終わりにして帰りたいなそんな風に思う事も沢山ありました。そんな中でTwitter、BLOG、Instagram等々をはじめとして応援してくれた皆さんがいたからこそもう少し頑張ろう。そんな風に思い進み続けることができました。本当にありがとうございました!

きっと皆さんの声援なければ2日目のサザンビーチあたりで満足して帰っていたと思います(笑)

ここにコメントくれた人、、、

旅先で出会ってくれた人、、、

SNSでメッセージくれた人・・・

たくさんの方々に支えられて歩き続けられた14日間の旅でした。ある意味で皆さんに背中を押してもらいながら京都まで進んでいたのかもしれません。

そう言った意味で元気に歩き旅ができて本当に幸せな14日間でもありました。

ありがとうございました。本当に感謝してもしきれません・・・!

皆さん本当にありがとうございました!!!

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